元公務員やすのタラレばなし   

いつから勉強すればいいの?地方公務員建築職試験のスケジュールと勉強時間の目安

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かつて私が公務員だったころ「公務員の世界において建築職はめちゃくちゃマイナーだ」ということを強く感じていました。

 

実際、私がいた東京都の場合、職員の半数以上は事務職、2割弱が土木職、残りの職種(建築・電気・機械等)が数%ずつ、という人数構成。プライベートで初めて会う人に「東京都で建築職やってます」と自己紹介すると、「え、公務員に建築職なんてあるの?」とよく言われたものです。

 

 だから、ネット情報を含め、世の中に公務員建築職に関する情報は極めて少なく、公務員試験の問題集とかも事務職中心に作られています。

これから公務員建築職を受験しようとしている人は、

情報の少なさに不安を感じているのではないでしょうか?

 

私も公務員試験を受けていた当時は、藁にもすがる思いで人生で初めて2ch情報にもとびついていました。懐かしい・・・。

 

そこで、東京都庁、千葉県庁、市役所×2を受けてすべて合格した私が、地方公務員建築職の試験対策についてお教えします。今回はスケジュール・併願計画編!

 

まずは試験日・申し込み期間を調べるべし

自治体とも、毎年だいたい同じ時期に試験が行われます。

A県は6月の第2日曜日、B市は8月の第1日曜日、という感じ。同じように、申し込み期間も大体決まっています。試験勉強を始める前に、試験日を確認しないと勉強計画を立てられませんよね。ということで、まずは受験したい自治体の試験日や申し込み期間を調べましょう。

 

試しにH28年度の東京都や千葉県等の申込と一次試験(筆記試験のこと)の日程を見てみました。

 

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要注意なのが申し込み期間。意外と短いところもあります。事前に調べていないと、うっかり申し込み忘れるなんて事件も起きます。あたりまえですが、受験できなければ公務員にはなれません。

 

インターネット申し込みができる自治体も増えていますが、いまだにアナログ形式な自治体もあり、封筒サイズ指定がある等慣れない郵送物の準備が必要だったりします。

締め切り直前に焦らないように、申し込み方法もしっかりチェックしておくことをおすすめします。

 

自治体との併願計画を立てよう

ちなみに公務員試験は他自治体との併願受験が可能です。

ここで注意が必要なのは、一次試験の日程が被る自治体があるということです。

上の表からもわかるように、H28年度は千葉県、神奈川県、千葉市横浜市の日程が被っています。

 

試験日が同じ自治体を複数申し込んではいけないわけではありません。迷ったならば両方申し込むという手もあります。そして極端な話、試験日当日にどちらを受けるか決めればOKです。

 

ただし、一次試験(筆記試験)が通った後の二次試験(面接)で必ず「志望動機」を聞かれるので、縁もゆかりも全くない自治体を受けると、面接のとき苦労すると思いますよ。そこらへんは自分でよく考えて受験してください。

 

民間企業との併願ってどうなの?

2016卒の年代以降、採用広報解禁日(説明会やES提出等が始まる時期)が大学3年生の3月になり、民間企業の説明会・ES提出・WEBテストの時期と、公務員試験勉強時期が被ることになっているようです。そのため、公務員と民間との併願は以前より難しくなっていると思います。

 

民間企業との併願が可能かどうかと言えば、「個々の頑張り次第」なのですが、それを言ったらここに書いている意味がないので、私のおすすめとしては

 

① 民間企業を受けるなら社数をしぼって受け、

 それが全部落ちたら民間は諦めて公務員試験に集中する。

② そもそも最初から公務員だけ受ける。

 

というところですね。

 

民間の就活スケジュールが今と違いますが、一応私の民間就活の話をします。

私が就活した年は、公式には3年生の12月が採用広報解禁日、4年生の4月1日が選考スタートでした。

私は民間企業10社程度エントリーして、面接に進んだのは3社くらい。こんな少なくて「民間就活した」と言っていいか謎ですが、とりあえず参考になればと。

 

12月:リクナビマイナビ登録開始

   各社説明会申し込み等開始

  (毎年の風物詩、解禁日のリクナビサイトはつながらない。)

 

1月: 説明会、WEBテスト

  (都庁の説明会も1月にあった。)

 

2月: 数社は面接開始

    (SPIや数分の集団面接で落とされ、へこみ始める。)

 

3月: 2月から面接の会社は選考終盤

    (最終面接(多分)までいったハウスメーカーに落ち、公務員試験にしぼることを決意。)

    

民間企業の採用面接って、ブラックボックスに感じたんですよね。落ちたことに納得できないというか・・・・。公務員試験は勉強しなければならないけど、逆に勉強して点数さえとれば私でも受かる!そう信じて途中から公務員一本に絞りました。

 

お祈りメールで消耗し始めたあなた、民間企業(大企業)はさっさと諦めよう!

 ちなみに都庁に入ってから周りに民間企業を受けていたか聞くと、意外と最初から公務員しか受けていない人が多くいました。

 

 

 いつから勉強をはじめるべきか

民間企業の就活スケジュールや併願状況にもよるし、一概にいつとは言いづらいので、勉強時間で考えてみます。

 

私は11月か12月ごろからぼんやり「公務員の勉強しなきゃなー」とは思いつつ、特に勉強することもなく、先輩からもらった問題集をぱらぱら眺めるくらい。1月2月は民間企業の説明会やES、面接で慌ただしくなったうえに、大学の研究室の実験等もあり、公務員試験の勉強からは一旦離れていました。

 

3月に入り、民間企業を諦め公務員に絞ってからはめちゃくちゃ勉強しましたよ。一日のうち、寝る食べるトイレ風呂以外は全部勉強していました。勉強しすぎてお尻が痛かった・・・。一日の勉強時間でいったら人生で一番長かったんじゃないかな。

 

そして最初の筆記試験が5月初旬だったので、本格的な勉強期間でいうと2カ月くらい。

ざっくり勉強時間を計算すると

10時間×30日×2カ月= 600時間

 

週に1~2日は大学の用事等で、そこまで勉強時間をとれない日もあったのをふまえると勉強時間はもうちょっと少なかったのだと思います。

 

あ、でもほとんど勉強せずに合格したというスーパーマンも多々いたので、効率よく勉強できる人はもっと短くて済むと思いますよ。

 

ネット情報だと1000時間必要だという意見もあるようですが、あれは事務職の話でしょう。建築職の場合は、事務職に比べると必要な暗記量がずっと少ないので(次の記事で詳しく書きます。)、短い勉強期間で試験合格可能です。パソコン・スマホの前の君、諦めるのはまだ早いぞ!

 

まとめ

地方公務員建築職になるための効率的な試験対策~スケジュール・併願計画編~

 

① 試験日・出願日を早めにチェックせよ

② 日程が被る自治体もあるので、他自治体との併願をしっかり考えよう

③ 民間企業の就活は早めに切り上げるべし

④ 勉強時間は600時間とれば大丈夫。効率良い人はもっと少なくてもいける。

 

 公務員試験はいくら受けても無料だし(でも採用試験も税金で行われているということを忘れないでね。)、受験申込時点では民間企業みたいにエントリーシートとかの準備がいらない場合がほとんどなので、迷ったならとりあえず申し込んでそこから勉強しはじめるというのもありだと思いますよ。

 

それでは、検討を祈る!